メリーポピンズ、ウォルトディズニーの約束
想像力から新しいものが生まれる/久保祐紀
『親の心子知らず』という言葉があります。親の心子知らずとは、親の子に対する深い愛情がわからず、子が勝手気ままにふるまうこと。また、自分が親になってみなければ、親の気持ちはわからないということです。ウォルトが親の気持ちとして子どもとの約束をできるだけ守ってあげたいという気持ちを尊敬するが、その親心はよくわからないのが正直な感想です。自分にも子どもが生まれたらウォルトと同じような考えになるのか、自分の変化が怖いような、楽しみなような、複雑な気持ちが正直な感想です。
トラヴァース夫人はメリーポピンズという作品のイメージがはっきりしていて、細かなところまでこだわりが強い女性な印象を受けました。人が特定のものにこだわりを強く持つ理由には、それがその本人にとって、とても大事なものにつながる可能性が大きいということが実感できました。それに加えて、仕事の仕方にもそのこだわりは表れてくるのではないかと考えました。好き嫌いの裏側には色々な経験やそれに伴う感情が隠れています。
トラヴァース夫人にとってのメリーポピンズは子どもの頃のトラウマそのもののようで作品の構想ができあがっていくにつれ、昔のつらい出来事が蘇ってきていました。その様子は見るに絶えないもので、見ていてかなり辛くなってきました。自分のいやなことも思い出しそうで。エリーおばさんとトラヴァース夫人はそっくりだなと感じました。言いたいことはハッキリといい、自己主張をする感じが似ています。こう生きるべきだというモデルをエリーおばさんなのだと感じました。また、トラヴァース夫人こと、ヘレンが完成費披露時に出来上がった作品を見て、涙を流した理由は僕には、はっきりこうだと言い切れませんが、おそらくこうだろうという考えは浮かびました。自分の辛い経験がもとになっているメリーポピンズがディズニーによって明るく表現されて少し救われた気持ちになったのではないでしょうか。
原作と映画が全く違う作品は世の中にたくさんあると思います。その中に原作者と制作会社の間で様々なドラマがあったに違いありません。ディズニー版『メリーポピンズ』が原作から想像力を以てできあがった作品とするならば、現実世界と想像世界のハイブリッドが、皆が恐れたり憧れたり、さらには感動させたりすることができるということをウォルトは表現したかったのだと思います。
仕事においても、想像力を以て工夫すれば、驚くべき発想が生まれ、素晴らしい仕組みができる可能性があるのではないかと考えさせられました。しかし、会社には色々な考えを持った人がいます。自分が素晴らしい仕組みと思っても皆がそう思うとは限りません。
そこで反対意見を軽視するのではなく、対話してお互いの考えを理解しないと良い人間関係はできません。仲良しごっこではなく、似たような目的を持った者たちのことを仲間といいます。『普通の会社』ではなく高みを目指すなら、社員それぞれが仲間を増やすことを意識すべきだと僕は考えます。
- 想像力から新しいものが生まれる/久保祐紀
- バンクス氏は救われた/奥村哲士
- 2つのコンプレックス/宮木孝治
- 物語は人々に想像力を生み出し、ときには心も癒す/田中一都
- 究極のディズニー/芝井道晴
- 太陽と雨/宮下浩行
- メリー・ポピンズの真実/佐野雄也
- ディズニーはミッキーマウスだけではないようです/木原紀子
- トラウマ/高島久美
- 自分の尊敬する人、そして理想/小塩勝彦
- メリーポピンズ・ウォルトディズニーの約束を観て/諏訪文香
- 集大成/中村裕則
- ミュージカルが好きになったかな?/新谷圭子
- 作品への情熱/成川拳史
- 人の想いを大切にする/染谷健太
- 家族の在り方/横山さやか
- ウォルトディズニーの約束とメリーポピンズのつながり/高木悠介
- 思い出と家族を思う/川合祐紀子
- 夢の裏側/北岡和馬
- バンクス氏を救って/南 奈紀沙
- 父親の偉大さ/葛山陽菜
- 人について/川畑愛子
- 理想と現実/垣本智紀
- 物語の背景に込められた想い/吉川直樹
- トラバース夫人のこだわりと優しさ/村田陽太
- 家族の在り方、そして自分自身/藤川江莉奈
- 過去からの脱却/田中侑以
- 過去と向き合って/北村紗貴
- 生い立ち/渡邉智彦
- 子供達に夢を/中村照子
- 人はいつ過去から解放されるのだろうか?/檜垣紀安
- 人間関係のつくりかた/中川佳美
- 隠れている謎/磯田真澄
- トラヴァーズ夫人の人生について/別所恵子
- P.L.トラヴァースの生き方/大西美穂
- ミュージカルの魅力/小栁成吾
- メリーポピンズのいた意味とは/中村航輔
- 大人のケンカか?/浦田政宏
- 子供達の未来のために/村林大輔
- 「ウォルト・ディズニーの約束」を見て/角谷千尋
- 父への想い/服部治代
- ミュージカル映画に対する考えの変化/都築政弘
- 楽しさの影に悲しみあり、悲しかったからこそ今日を楽しむ/吉田智紀
- 夢を照らすウォルトディズニー/田所昌浩
- トラヴァース夫人の救済/村木大樹
- 幸せを導いてくれる人/峯川咲希
- 人の心を動かすには?/福岡正淳
- この身の不運を幸運と捉えて/木村真吾
- トレヴァースさんとウォルトさん/中島康二朗
- メリーポピンズができるまで/長島徹治
- メリーポピンズとウォルトディズニー約束/高橋雅人
- 優しい人達/竹内美穂子
- 「ウオルトディズ二―の約束、メリーポピンズ」を見て/中村理華
- 「メリー・ポピンズ」「ウォルト・ディズニーの約束」感想/降籏妙子
- 世の中考え方次第/西ノ坊拓也
- 家族愛/西ノ坊和枝
- 二人の相反する主人公/倉田真衣
- 「ウォルト・ディズニーの約束」「メリー・ポピンズ」を見て/志津圭子
- 父親への想い/末吉翔吏
- 過去の記憶との戦い/松下彬子
- 一生懸命になって何事にも取り組むことの大切さ/小柳貴宏
- メリー・ポピンズ/池村まどか
- 隠されたストーリー/坂藪沙恵
- 映画/竹中裕史
- 父への思い/田端賢吾
- 家族とは?仕事とは?振り返る機会/濱口高明
- 人と人はどこかでつながれるところがある/大西有
- 過去と現在/三宅敦也