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バンキョーフィロソフィー職場体験談2015 連載中

相手の立場になって考える頭を一割だけ持つ/西川嘉人

最近僕が仕事を通して重要だと感じるフィロソフィーの一つが、「7.相手の立場になって考える頭を一割だけ持つ」です。特に開発課の仕事は他の部署の方の協力なくしては進まないことが多く、それをいつも痛感します。人に手伝ってもらったり、動いてもらったりするためには、相手の状況や立場を考えないとうまく回らないと感じることが多いからです。
たとえば、試作品の安定性試験などは最近では品質保証課にお願いすることが多くなっています。これはすべて開発課で今まで実施していた業務ですが、開発課の残業が多かったことによる業務の分配の意味と、設定した試験法の再現性を確認することも兼ねています。もちろん日々の試験業務にプラスしての試験なので、多くの負担をかけることになっていると思います。しかし、試験に関してすでに上のレベルの情報や技術を持っている品質保証課に試験法を確定する前に実施をお願いすることは、負担もかけますが、ルーチンになった時にどれだけ負担を減らせるか助言や意見をもらえることになります。実際、分析法の設定についてはレベルが上がってきていると思います。それは、相手に試験法を渡す前に、なぜもっとやりやすい方法にしないのか、とか、なぜもっと時間のかからない試験法にしないのか、などの「言われたくない」意見を自分の中で想像して、そのような意見がでないように前もって気をつけて設定する頭を持つことができるためだと思います。そういう意味では、1つの部署や人間が持っている業務の分担というのは相手の立場になって考える非常によい機会だと思います。
また、業務が非常に忙しい時に人に仕事をしてもらうということについても、相手の立場を考えなければならない場面だと思います。ちょっとしたタイミングやフォローでやりやすさは全然違ってくると思いまし、相手にパスしやすい環境を作って依頼するのが大事です。これは自分的には結構気をつけているところかなぁと思います。
しかし、その時陥りやすいのは、相手に任せることをためらって全て自分でしようとする思考です。実際、業務によってはまだ何の予備情報や知識がない相手に任せるよりも、自分でやった方が手っ取り早いことも多く、特に新人の人に任せる時などはそれを感じることは多いです。しかし、いつまでも自分で抱え込んでいては、自分以外に誰もわからない業務が増えていくことになりますし、他の人が学べるチャンスを失うことになります。この課題は仕事をするうえで常にあることですし、そのバランスはとても難しく、臨機応変に考えなければなりません。そしてこれはテレビで取り上げられるようなプロフェッショナルの方ですら日々悩んでいるというのを見たことがあります。仕事をする人に常に意識としてあるテーマなのだと思います。これの解決法は色々パターンがありそうですが、フィロソフィーの意味するところから読み取ると、結局のところ「相手のことを信頼する」しかないと思います。自身の業務の忙しさや大変さを分かった上で依頼している、ということを相手に分かってもらうことが大切であり、この仕事は忙しくても自分がやらなければならないことだと相手が理解し、進めてもらえることを信頼するしかない、と思います。
世の中の様々な事柄もそうですが、不満や不安が溢れている中で、相手を信頼して託すということが減ってきているように思いますが、自分も含めて人を信頼できる人間や社会にならなければならないと思います。このフィロソフィーはそんなことを考えさせられる深いテーマだと思いました。

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