私を文壇バーに連れてって

  • ホーム
  • はじめての方へ
  • よくあるご質問

バンキョーフィロソフィー職場体験談2015 連載中

相手の立場に立って考える頭を1割だけ持つ/川合祐紀子

私は俗に言う「気の利かない人間」です。全く以てというわけでも、そういう頭が根本から抜け落ちているわけではありませんが、自分自身よくそう感じます。というのも、学生の頃はあまり気にしたことはありませんでしたが、万協製薬に入社してからというものの、ふとそういう風に感じることが多かったからです。本当に些細な例で言えば、例えば自分が歩いていて扉を開けて前へ進んでいるとき、後ろから人が歩いてきていることに気付きその人が通りやすいようにドアを手で押さえて開けておく。またはドアを開けてその人を先に通してあげる、たったこれだけのことです。きっと大半の人からすれば当たり前に映ることなのかもしれませんが、私は人からそうしてもらった時、何故か焦りを覚えました。焦った理由は単純で、自分は人にこんな気配りをしているだろうか、そう感じたからです。普段から当たり前のようにできている人が同じことをしてもらったとしても、何も焦ることはありません、自分ができているからです。少し神経質なのかもしれませんが、私がもう一つ焦りを感じたのは、ドアを開けて相手を先に通してあげるという行為に関して。私は人にそうされ、「先に通してくれるんだ」と申し訳なく思いました。自分がそう感じるということは自分がそれを当然のようにできていなかったというわけで、極端な話、逆を言えば当然のようにできている相手からすれば「そんな気遣いも出来ない人」という風に捉えられてしまっていると思ったからです。万協の人たちはそういった気遣いのできる人たちばかりで、そんな風に思わざるを得ない場面が他にも多々ありました。
その焦りを覚えてから、できるだけ自分も気を付けようと意気込みました。小さなことから始めたは良いものの、他の人の思いもよらない気遣いや気の利いた行動を目の当たりにしてはそんな気遣いが浮かんでこなかった自分を恨めしく思うと同時に恥ずかしくなり、また気が利かないと思われただろうな、と落ち込むこともありました。
 ですが、今思えることは万協製薬に入社してそういった経験をして、焦りを覚え、学生の頃にあまり意識もせず自分ができていないことに気付かなかった気遣いや気を利かせるといった行為に気付けたことが一番大きかったと思います。それまで意識はしていませんでしたが、同時に自分がここまで気の利かない人間だったということにも驚いたくらいです。
 あまり過剰になりすぎるのもよくありませんが、これからも周りの人を見習って、ほんの少し、小さなことから大きなことまで人を思って自分に合った気遣いや気の利いた行動がとれるような意識を保っていけたら、と思います。

オリジナル小説を投稿する

目次


Copyright(c)2011 BANKYO PHARMACEUTICAL Co.,Ltd.