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松浦信男のハートフル通信 連載中

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川合祐紀子

私は、普通を当たり前のように過ごせることは本当にありがたいことだと思います。
我が家は数年前から母子家庭です。母子家庭とはいっても、もともと父親は普段他県で暮らして仕事をしていたため、ほとんど家にはいませんでした。単身赴任していたというわけではありません。そのせいか、離婚したことに対してあまり違和感はありませんでした。   
普段生活をしていると、家庭の話題になることがあります。途中、当然父親のことも話題に上がります。その際、我が家が母子家庭であることを伝えると、今まで知らなかった相手は決まって気まずそうな表情をして、「ごめん」と言ってきました。

他人と初めてそのやり取りをした時、まだ幼かったせいもあるかもしれませんが、なぜそんなに気まずそうな顔で謝られたのかいまいちわかりませんでした。現在は世間の一般論で言えば相手の反応が当たり前といえば当たり前だとは思います。
私は途中からできるかぎり自分が母子家庭で育てられているということを他人に言わなくなりました。母子家庭であることが恥ずかしいと感じるようになったというわけではなく、伝えるその都度気を遣われ、自分が全く気にしていない、ということを伝える、そのやり取りが面倒だからです。

一般的に、母子家庭は普通とはいえないのかもしません。みんな何かしらの問題を抱えて離婚したはずです。離婚していない家庭から見ると、大変だと思われることがほとんどです。母が勤務している会社にみえる方の家庭は、夫婦お互いが自分勝手で仲もあまり良くなく、両親の影響で子供はひどくわがままで横暴だそうで、一冊の本にできるのではないかというほど、驚くほど様々な問題を起こしているそうです。その家族の奥様に、母子家庭は大変だろうと心配されたことがあったと聞きました。

我が家の家族仲は良い方だと思います。そして私にも、二つ上の兄にも明確な反抗期はなく、学校でもこれといった問題は起こさず、順調に就職させていただくことができました。
母子家庭を心配された時、多少裕福で両親がいるが、家族仲が悪く、それぞれが次々に問題を起こすよりも、母子家庭であっても家族仲が良く、何も問題を起こさず平和に暮らせる方が幸せだと、母が言っていました。もちろん私もそう思いました。
形が何であれ、家族が仲良く普通を過ごせることは本当に幸せなことであり、大切なことだと思います。

これからも今の普通の日常を大切にしていきたいと改めて思いました。
因みに現在は我が家が母子家庭だと伝える流れになった際は、自分はそれをなんとも思っていないこと、かえって気を遣われることが面倒だということをあらかじめ相手に伝えています。

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