Bankyoグラミー

ひまわりの道

作詞・作曲/松浦信男

春が来て彼女が街に戻ってきたよ 桜の花が咲いた 今日が記念日
故郷へ帰ってた 君は少し痩せたけど
ピンクの花びらのようなくちびるは変わらない
あの日大きな悲しみが君を傷つけた
でももう迷わない ひとりにさせない
埃だらけの街も 君がいれば素敵 同じ愛のしるしを誓ったのだから

石畳はねて飛ぶ子供に手を引かれて 白い花嫁は行く 坂道の教会
低い影を落とした 壊れたビルの前で
佇む老人は 何を思っている
運命は変えられるよと言い聞かせるけど
「ばかやろう!」と思うこと僕にもあるんだ
流れ星に願いをかける君が愛しい バイトの帰りに今日もロミオになるのさ

僕たちは、今、暗い夜の雨のなかに立っている
僕たちは、今、降りやまない激しい嵐のなかにいる
僕たちの明日は、いったい、どこにあるのか
だめになりたくない、だめになりたくない
僕たちは、つまらない大人にはならない、
決してつまらない大人にはならないぞ。


昨日ベッドで書いた手紙を君に渡そう 今度は僕の方が離れてしまうのさ
御屋敷通にあった僕の家の跡地で
涙ぐむ君の目に青い空が映る
前よりずっと君のこと好きになったけど
涙の数だけじゃ男になれない
早く大人になって君を迎えに行く ひまわりの咲く頃には 君の汗が光る

別れる前に初めて 本当の愛を知るのさ

今度は僕の方が離れてしまうけど ひまわりの咲く頃には 君の汗が光る
ひまわりの咲く頃には 君の汗が光る
まわりの咲く頃には また君に会える

   この歌、「ひまわりの道」は、私が阪神大震災で被災した1995年3月に作った歌です。震災で一晩中はぐれた家族を探して歩いた私が見たものは、ふるさと神戸の地獄でした。多くの人を亡くしたなかでしたが、幸いなことに私の家族は震災の翌日に無事見つかりました。しかし会社は失くなってしまい、私は再生を賭け、神戸を出ることになりました。3月の終わりのことです。西明石の自宅に鍵をかけ、一人で大阪行きの新快速電車に乗りました。流れていく景色を見ているうち、いろんな想いが押し寄せてきて、涙が出てきました。そのとき私は、32歳でした。いい大人が電車で泣いているのです。誰にも判ってもらえない、そう思いました。そんなとき、今の自分の思いを、架空の高校生の恋人達を主人公にして歌にしてみようと、思いついたのです。ですから、この歌は私のあの頃の分身です。あっという間にあれから15年がたち、初めて、この歌を皆さんの前で唄うことになりました。私にとって一番大切な歌です。皆さんに、「ひまわりの道」を聞いていただける今日があって、本当によかった、そう思います。気にいっていただけると、本当にうれしいです。

松浦信男



Copyright(c)2011 BANKYO PHARMACEUTICAL Co.,Ltd.