あけましておめでとうございます。2011年元旦 万協製薬株式会社 代表取締役 松浦信男です。 皆様におかれましては、おだやかな新年をお迎えのことと思います。昨年は、メールマガジンをご愛読ありがとうございます。あたたかいメッセージをお返事でいただくたびに、とても勇気をいただいています。 毎年、年末に最後の仕事として、年賀状を自分で書き、印刷をして発送するのが、習慣となっています。でも、郵便による年賀状は、2011年でやめようと決めました! 実は、昨年末も同じことをしたのですが、あまりに枚数が増えてしまったのと、年賀状のちいさな紙面では、字数を削る言葉さがしになり、苦しい思いをしていました。 時々、「いつもむずかしいことを、とても小さな字でいただいていますね。 」と言われることがあります。やはり、これはどうかな、と思うようになってきました。 人とのコミュニケーションは3段階あり、デベート、デスカッション、もっとも良いのはダイアローグ(対話による気づき)といわれています。これは、「相手のいっていることから、なにかしら良い部分を発見して自分のものとする。」という手法です。 メルマガを発行するようになり毎回、多くの方からの私の俗文に対して、様々なお返事をいただけるようになり、次第に「これこそダイアローグではないか」と思うようになりました。ですから、私が郵便による年賀状をやめようと思うもっともの理由は、「年賀状では返事をいただけない」というのが、結論のようです。 デジタルネットワークの進歩は、コミュニケーションも変えていくのでしょうね。というか、年賀状にいっぱいメッセージを書こう!ということからこのメルマガは始まったのです。もしよろしければ、万協製薬のホームページの「バンキョーハートフル通信」で過去の15年分の年賀状をごらんいただけますので、ぜひどうぞ!hpアドレスは、 www.bankyo.comです。 あと、このデジタル媒体は、柔らかな表現がとりやすいのもよいですね。「携帯小説は、こ うして生まれたのか!」といまさらながら、思う私です。 おかげさまで弊社は、本年3月創立51周年を迎えることになりました。売り上げは昨年比5%増と創業以来最高売り上げを達成しています。売り上げがすべてと言うことでは、決してありませんが、これらは、すべて皆様のおかげです。有り難うございます。メディカルスキンケアアウトソーシングサービスという「サービス業」を15年間つづけてきて本当に良かった、と思っています。ちなみに、日本で製薬会社をサービス業と規定したのは、弊社が初めてです。 また、昨年弊社は「日本経営品質賞」という身に余る賞を受賞する事が出来ました。この賞は、「顧客第一の組織づくり」をめざし、その理念と3年間の活動データをA4版50ページにまとめ現地審査を受けるものです。 日本一になるまで7年かかりましたが、この活動は、弊社に「21世紀企業のあるべき姿」を教えてくれました。企業とは、「顧客」「社員」「会社」の「平等な価値追求」によって地域社会を再生するという「社会貢献活動」のことです。中小企業が偉そうに!とお思いになるかもしれませんが、「地域再生なくしてこの国に未来はない」と思います。「地域中小企業が町のゴッドファーザー化する(具体的には、地域企業が、人格を持ち、住民と行政とをつなぎ従業員を地域のリーダーにする。そして経営者は自分自身が地域の問題解決に取り組むという意味)ことで、閉塞したコミュニティを打破できる」と私は信じています。 小さな会社が取り組むがゆえ、「誰にでも出来る組織イノベーション」になると信じます。昨年全国の講演会での多くの人々との出会いのなかで、このことを実感しました。弊社の経営品質報告書につきましては弊社ホームページでご覧ください。日本経営品質賞の本は弊社ホームページにて1,050円にてお買い求めいただけます。私のはじめての本ですので、ぜひ買って読んでいただきたいです。 毎年、年賀状では、お奨めの本を紹介しています。メルマガではスペースがありますので、4冊紹介します。 1.「途上国化する日本」戸堂康之 著 日経プレミアシリーズです。840円です。 著者は、格差社会を越えて日本は発展途上国化しているというのです。現在一人当たりGDPは1970年にまで後退しており、「このままでは10年後OECD諸国のなかでマレーシアに抜かれているかもしれない!」と。これを防ぐためには、①技術進歩による成長、②企業のグローバル化、③FTA(自由貿易協定)の促進などをあげ内需主導では、成長できないと。しかし「日本には潜在的国際競争力のある企業がこの閉塞を打破出来る可能性がある!」と力説します。 2.「日本経済の真実」ある日この国は破産します。 辛坊次郎 著 幻冬社 952円です。日本を滅ぼす5つの悪の呪文「経済の豊かさより、心の豊かさが大事」「大企業優遇はやめろ!」「金持ち優遇は不公平だ!」「外資に日本が、乗っ取られる」「金をばら撒けば、景気は良くなる」この5つについて辛坊さんが、データとともに論破します。この方は、日本テレビの「たかじんのそこまでいって委員会」のキャスターです。この番組は全国の人に見てほしいいい番組です。私、昨年「愛の修羅バラ」にでたとき、この委員会と同じスタジオであったため、とても興奮しました!いつか出演したいものです。それまでに私、ミステリー作家になっていないといけませんねえ。 3.「経済古典は役に立つ」 竹中平蔵著 光文社新書 740円です。 わたし、むかしから竹中さんのファンでこの本は講義の書き起こしですので、とてもわかりやすいです。古典経済学のアダムスミスからマルクス、ケインズ、ハイエクまでの理論の流れが現在経済亜のながれに即してとてもよくわかります。経済学が、まだ100年あまりの新しい学問であることに驚きます!ちなみに「もしドラ」で有名になったマネジメントやマーケティングは60年の歴史しかありません。 また、最近出た「ドラッカーの授業」という本もおすすめです。この本でドラッカーは「政治は1950年から、一度も正しいことをしたことがない」といっています。とてもおもしろい指摘ですね。彼のこういった表現こそ、すばらしいです。ちなみにマネジメントは長くてむずかしいので、「現代の経営」からをお奨めします。また、ダイアモンド社の全集版が読みやすくていいですよ。10冊かっても30,000円上田先生の名訳が光っています!人生を歩む上でぜひ。マネジメントだけがドラッカーではありません。 4.「ハチワンダイバー」柴田ヨクサル著 集英社 1~18巻(各巻515円)です。 これはちなみにマンガですが、すばらしい作品です。柴田さんの作品はどれもすばらしいのですが、この作品は特に良いです。いわゆる将棋マンガです。勝負にかける執念、情熱、愛、そのすべてが染み出しています。とくに登場人物の目がいいいんです。この目をみるだけで、何かを学べそうです。執念という言葉、日本ではあまりいい表現に使われませんが、私は大好きです。 この作品を呼んで「人間における執念とはなにか?」を考えてみてください。 ぜひ呼んでください。絶対に、後悔させませんよ。 最後に、万協製薬は、昨年より、海外輸出を始めました。私達は、もっとシンガポールや韓国のような東アジアの国から学ぶべきです。「足りないからこそ必死で学び戦う、今こそ日本は中小企業的ながむしゃらさ」が必要だと思いませんか?万協の今期のスローガンは「一番目に自分が元気になろう!二番目に自分以外の誰かを元気にしょう!三番目にお金を儲けよう!」です。「いつも誰かを元気にする生き方」が弊社の目標です。あなたのために小さなな私達ですが応援させてください。「明るく」元気を出して素晴らしい一年になりますように!
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