バンキョーハートフル通信2007/01 万協製薬株式会社 代表取締役 松浦信男 新年あけましておめでとうございます 2007年元旦 日頃は、万協製薬に格別のご厚情を賜り、心よりお礼申し上げます。 おかげさまで弊社は、三重県多気町に立地以来、業績が二桁づつ伸び続け、この10年間で35倍の売り上げを上げ、いまなお成長を続けています。また第二工場も完全稼働が実現しました。これらすべて皆様のご愛顧のおかげです。本当に有り難うございます。 「ありがとう」本 平山譲著 講談社文庫を紹介させてください。このノンフィクションは私達が、かつて会社を営んでいた神戸市長田区の隣街の写真屋だった古市さんが、還暦にしてプロゴルファーになるというお話です。昨年映画にもなりましたのでご記憶のかたもあると思います。 私はこの10年間の万協の成長の原因をよく聞かれることがあります。自分でもいろいろと理由を考えてきました。この本にはその答えが詰まっています。私達も古市さんと同じ阪神大震災の罹災者です。運良く生き残った私達の価値観は変わりました。「大切なのは、お金でもなく物でもなく、地位や名声でもなく人間への愛でありやさしさであり、人を思いやる心であり、感謝であり、積極的なこころである。」古市さんの言葉です。老いるということがたとえば失望であり、断念であり、悲嘆であり、不安であり、懐疑であるならば、古市さんも私も老いることはないと感じます。再開のため神戸をはなれた私達ですが、いつも亡くなられた方やあの日を体験した方の思いを背負っている気がしています。「みやびに走るな!甘くなるな!」とずっと自分に言い聞かせてきました。たった一度しかない人生のたった一日を、生きている喜びとともに愛おしくなる気持ちで過ごしてみたいのです!そうすれば「自らの人生が、生まれてからずっとつながっている」ことの喜びに気づくはずです。 震災当時の、人をねたんだり、うらやましがる私の黒い気持ちは、この11年間の皆様との出会いによって消えました。しかし私の中に、この「黒い気持ち」があったからこそ、「私は、ひなたの庭に行きたい!」という子供じみた、あこがれをずっと持ち続けることができました。このことが、私の人生のショートカットにどれだけ役立っているかしれません。たとえて言うなれば、10年で出来ることを5年でやることができれば、残りの人生での使える時間は2倍になります。 人生はつまるところ、「選択の連続」です。二つのうち自分が明るくなれる!ほうを選ぶというのはどうでしょうか!万協の今期のスローガンは「万協はひとりのために、ひとりは万協のために。」です。あなたのためにちっぽけな私達ですが応援させてください!。「明るく」元気を出して、素晴らしい一年になりますように!
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