バンキョーハートフル通信 2000/6 万協製薬株式会社 代表取締役 松浦信男 拝啓 いかがお過ごしですか。平素は万協製薬株式会社の製品をご愛顧いただき、誠にありがとうございます。 早いもので今年も半分が終わろうとしています。いつも定期的に弊社からのご案内をお送りするつもりが、つい日常の雑務に追われ、6ヶ月ぶりのDMとなってしまいました。 しかしながら、その間ハートフル通信を電脳化するため努力して参った結果、この度弊社のホームページが開設されました。 今後はこちらでのタイムリーな情報提供ならびにメール等による連絡等も対応できますので、パソコンをお持ちの先生はぜひ、弊社URLにアクセスしてください。もちろん従来からの電話、FAX、等でもよろしいですのでなんなりとお申し付けください。 おかげさまで、阪神大震災で激減した売り上げも順調に回復し、2000年3月期の決算では創業以来41年間で最高金額を記録することができました。これも操業以来、変わらぬご愛顧をいただいた先生方あってのことと本当に感謝いたしております。 工場の方も本年5月に第2期工事が終了し、敷地面積1,800坪、工場棟面積750坪まで拡大いたしました。 今回の工事によって万協製薬株式会社三重工場は関西はおろか日本でも有数の外用薬専門工場になったと自負しております。 ホームページでは弊社の最新の設備がカラー映像にて紹介されておりますのでぜひ、一度ごらんください。 また近くにお寄りの際はお立ち寄りください。伊勢自動車道の多気インターのそばです。伊勢方面への高速からもご覧いただけます。 さて、今月は17,18日と浜松にて全国大会が開かれます。私も展示会場、懇親会とで先生方とお会いできることを楽しみにしております。 先日協励会本部より50周年記念の出版物を送っていただきました。そのなかに「温故知新」という冊子があり、私も読みました。その中で門田政治先生の「薬局経営の秘訣百ヶ条」という昭和31年に書かれた文章があります。 現代でも通用する名文と思いました。ぜひご一読ください。記念出版物の隅々まで目を通して今更ながら協励会のもつ伝統と格に敬意をいだきました。 「物か心か」という命題は、多くの商売が「システムという骨格構築」にひた走っている今日の私たち中小企業経営者に真剣を向けています。多くのドラックチェーンが数の論理で離合集散を繰り返している今、商いの原点を見つめ直すことが、まだ私たち中小企業経営者にはまだ可能なのではないでしょうか。 その原点とは、自らの毎日の仕事が世のためになり、かつ楽しいかどうかではないでしょうか? 弊社は今、皮膚外用薬開発製造以外の仕事はいくら利益があっても引き受けておりません。 なぜなら、自分の残された人生で多くを求めることは中小企業の規模では不可能だからです。 かといって二流に甘んじることは震災以後の私の過酷な経験が許しません。世界中には最も優れた皮膚病治療薬があるはずです。 自分の稚拙な歩みであっても死ぬまで少しでもそれに近づきたいために私は毎日を生きています。その途上で資金力のなさで弊社がついえることがあっても私は本望と考えています。薬局経営と直接関係ないかもしれませんが、自分らしさの経営という点では共通と考えます。 私は震災にあわなければ「執念という名の明かり」すら見つけられなかったでしょう。先生にしか経営できないスタイルのお店と先生の人生が反映された治療、私なら「つながったコンビニ」よりそんな店で薬を買いたいです。 必ず出来ると思います。 皆様のおかげをもちまして毎日つつがなく暮らせておりますことに感謝いたします。
「ハートフル通信」は、わたくし松浦信男がお届けする、“長すぎる”として評判のメルマガです。
1週間の近況のほか商品の紹介もさせていただく場合もあります。
ぜひ、ご登録ください。登録はパソコンからのみとさせていただいております。