こんにちは!レーバンです。3月になりレーバンも再開にむけて、第一歩を 踏み出しましたのでみなさまにご報告いたします。 春になりました。 私も「啓蟄」状態です。よりパワーアップ しましたよ!4月上旬には完全復旧できるよていです。基本的にレーバン、 レーバンGローション以外は品切れしていませんのでよろしくご注文ください。 閑話休題 レーバンが今回の震災の喧噪と血と涙と泥と汗の中でなにを学んだかは、別の機会に 話すとして、ご心配いただいた多くの先生方の友情と愛情は今回、レーバンを最も ささえてくれたものです。ここにつつしんでお礼と、かわらぬご指導と友情を おねがいいたします。お返事がひとつ、ひとつできずにごめんなさい! 「 いずれにせよ、カミングスーン、目覚めのときは近い。」 阪神大震災における万協製薬株式会社の経過と再建計画について この度の阪神大震災に際し、私ども万協製薬㈱に多大なる御支援を頂きまして誠に 有り難うございます。 今回の阪神大震災は、近年まれに見る大きな被害を阪神地区にもたらしており、 震災1カ月を経た今も都市機能はストップしたままです。私共の工場があります神戸市 長田区はテレビ、新聞、雑誌等で取り上げられた通り、もっとも被害が大きかった地区 です。 弊社は3階建ての1階部分が挫屈し、隣の駐車場に崩れてゆき、駐車中の車に乗り 上げた形で半壊しております。 2階、3階部分は、1メートル強、平行移動した形で幸い火災は免れております。 補強しても安全性が確保出来ない状態です。 しかしながら製造設備は、無傷で残っており、一部壊れたものも修理は終わっています。 今回、弊社が一番心を痛めましたのは、同じ兵庫県下の協励会員の先生方に何もお助けも 出来なかった点と全国の会員先生への選定品供給が止まってしまった点です。 震災後、1週間を過ぎた頃より、製造再開に向けて、種々の検討を始めました。 当初予定しておりました案は、昨年4月より行われている「工程区分許可」を使用し 充填工程までを他社に委託し、包装工程のみを行う製造工場を新設するという方法 でした。しかしながら現在「許可区分」を持っているメーカーが日本で数社しかなく、 その中でも私共の外用薬のラインを持っている会社はございませんでした。 そのため、新たに「区分許可」を取得して頂いた上で製造委託を行うといった案を 進行させ、各メーカーに工場見学を行いました。 しかしながら、弊社の新たに建設する工場が「包装工程のみ」であっても昨年4月の 「改正GMP」の適用を受ける「新設工場」となることから「GMPソフト」の改正、 メーカー間の「バリデーション」等、現実的に計算すると「1年間1品目」の再開が 精一杯であることが、兵庫県薬務課との打ち合わせで明らかとなり、この方法では 弊社の主力20品目を再開するため「約20年」近くかかることとなり、これは 現実的に実現不可能であると判明しました。 「一日でも早く先生方に商品をお届けしたい。」弊社の気持ちはそれのみです。 そのため、最終的に行き着いた結論は「承認承継」による製造でした。 これには弊社の2億5000万円の製品を作ることの出来るスペース、人員、改正の GMPに対応できるソフトを持つ企業であることが実現への条件でした。 今回「承認の承継」を行うことになった東洋漢方製薬(株)は大阪府の東大阪、 富田林に2つの工場を持っており、特に平成元年に新設した富田林工場は敷地面積 2003㎡、建築面積840㎡、総床面積2300㎡の最新式GMP工場であり、 その2階部分が全く使用されずにおります。そのため2階部分に弊社の製造ライン を移設し、人員を移動させることにより、3月末日には生産ライン再開が可能です。 弊社と東洋漢方製薬との関係は会員店への学術情報の提供を2社で共同で行うことに始 まり、共同開発商品を東洋がバルク提供をして、弊社が小分け製造にて商品供給に 当たっております。(通源 細粒)そのため、社員相互間の交流も極めて多く、 品質管理部門ならびに直接製造部門の担当者間においても相互訪問が頻繁に 行われています。 大阪府薬務課、厚生省との打ち合わせも終わり3月20日付で23品目が許可になる 予定です。このため早ければ4月より先生方への商品供給が出来るという弊社にとって 最も喜ばしいことになりました。 わたしも万協製薬にたいする愛着は深いです。 しかし、今は一日も早く生産を再開することが大事であると考え、東洋漢方を パートナーとして再建をすることに決めました。 人事的には弊社の取締役である松浦信男が新たに東洋漢方製薬の代表取締役社長に 就任し、現社長の松浦太一は相談役として、後方より見守り指導してゆきたいと考えてお ります。 万協製薬取り扱い商品である「レーバン浣腸」「薬用リップスティック」「ナチュリア ホワイトクリームC」「ナスクロハミガキ」等は従来通り万協製薬の販売となります。 今回の件は実質的合併と言えますが、当分の間は、2社の名前が残ります。 社名等については、十分時間をかけ、検討してゆきたいと思います。 もともと私は、 今回の改正GMPには自社のみでの対応は不可能であると考えており ましたゆえ、今回の件はむしろ喜ばしいことではないかと考えております。 実務を優先させるあまり、御報告が遅れ、誠に申し訳ございませんでした。 協励会で育てていただいた2社が協力することで今後より一層努力して、会員先生方 へのよりよい製品供給が出来るよう努めますので、今回の件なにとぞお認めいただきま すよう伏してお願い申しあげます。 平成7年3月1日 万協製薬株式会社 取締役 レーバンこと 松浦 信男
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